Blockstream Monthlyはビットコイン開発の最新情報とBlockstreamからのお知らせをお届けする月刊ニュースレターです。 今月号のトピックは以下の通りです。
- 30人以上の開発者の協力でバグ修正に加え、多くの新機能を搭載したCore Lightning v0.12.0がリリース。
- Fedimint FOSSプロジェクトの進捗と、コミュニティ主導のカストディ方法の解説。
- Liquid Network上のアセットのP2P取引とセルフカストディのためのアプリSideSwapに関するLiquidフェデレーションによる調査報告。
- 弊社ハードウェアエンジニアリング部門長Assaf Gilboaと、ビットコイン特化のベンチャーキャピタルStillmarkの設立者兼常務取締役Alyse Killeen氏をゲストに迎えたBlockstream Talkポッドキャスト。
- Blockstream Satelliteと弊社ウェブサイトで公開している汎用APIを使ってメッセージを配信する手順と仕組みを解説したLayer-2 Roundupニュースレター。
Core Lightning v0.12.0リリース
Core Lightningチームが新プラグインbookkeeperとcommando、緊急時のチャネルバックアップ機能、ゼロ承認チャネル開設、Apple M1対応、およびバグ修正を含むv0.12.0をリリースしました。
Fedimint開発の進捗
弊社も開発協力するオープンソースのフェデレーション型E-cashプロトコル、Fedimintに関する前回記事公開以降の進捗と、コミュニティ主導のカストディの仕組みについて、ブログで解説しました。
SideSwap: アトミックスワップの将来像
Liquid Network上のアセットのP2P取引とセルフカストディに特化したアプリSideSwapについて、Liquidフェデレーションが調査解説記事を公開しました。中央集権的な取引所や、他プラットフォーム上のDINO(decentralized-in-name-only、名ばかり非中央集権)スマートコントラクトとは異なり、Liquid Network上のアトミックスワップは、取引を任意に停止できる仲介者や中央集権的なコーディネーターが介在しない、純粋な当事者間のP2P取引です。詳細はブログ記事をご覧ください。
Blockstream Talk: Blockstream製ASIC発売に向けたロードマップ
本エピソードでは、弊社ハードウェアエンジニアリング部門長Assaf Gilboaが、ASIC製造会社Spondooliesの買収によってもたらされるシナジーを解説しています。他にも、半導体製造業の中央集権化懸念、TSMCとSamsungが抱える供給ボトルネック、機材発注ロジスティクス、ハッシュレート抑制要因となりうるエネルギー問題について議論しました。
Blockstream Talk: ビットコイン・ベンチャー投資
本エピソードでは、ビットコイン関連企業への投資に特化したベンチャーキャピタルStillmarkの設立者兼常務取締役Alyse Killeen氏をゲストに招き、ビットコインとクリプトを隔てるもの、両者の違いがVC業界のキャピタルアロケーションに与える影響、ビットコインVCと従来のウェブビジネス特化VCやナラティブ重視のクリプトVCとどう異なるかについて伺いました。
Layer-2 Roundup: ライトニングネットワークを使って宇宙にメッセージを配信
Blockstream Satelliteの機能の中で、まだ広く利用されていないものに、ライトニング決済を使ったメッセージ配信機能があります。ライトニングウォレットさえあれば、誰でもBlockstream Satellite APIを利用して、テキストメッセージのみならず、音声、動画、その他データを宇宙経由で送信できます。今月のレイヤー2ニュースレターでは、APIを用いたメッセージ配信の手順と仕組みを紹介しています。