Blockstream 2021年:ハイパービットコイン化に向かって
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Blockstream 2021年:ハイパービットコイン化に向かって

Blockstream Team

2021年はBlockstreamおよびビットコインエコシステム全般にとって素晴らしい年でした。 才気あふれる献身的なチームのおかげで、弊社は業界が注目する数々の最先端プロジェクトの最前線に立ち続けることができました。

新年を迎えるにあたり、2021年の野心的な取り組みうちいくつかを、その影響と現状とともに振り返っておこうと思います。

ビットコインとともに成長

2021年、ビットコインは新高値を更新し、国家の法定通貨に採用され、世界的な普及過程の新たな局面を迎えました。ビットコイン同様、弊社も新たなフェーズに入りました。32億ドルのバリュエーションをもとにシリーズB資金調達の一環として2.1億ドルの調達に成功し、ユニコーン企業の仲間入りをしたことをCEOのDr. Adam Backから報告することができました。

また複数の企業買収を通して、ビットコイン上に金融インフラを構築するという私たちの使命達成に一歩近づくことができました。ビットコインファンドマネージャーのパイオニアの1つであるAdamant Capitalを買収し、Blockstream Mining Noteのようなビットコインにフォーカスした金融商品への投資機会を広く提供するためにBlockstream Financeを立ち上げました。さらにマイニングハードウェアメーカーのSpondooliesの買収でASIC部門を新設しました。今後、業界初のエンタープライズ水準のマイニング機材をローンチする予定です。

ライトニングやLiquidサイドチェーンなどビットコインのレイヤー2ソリューションの弊社製品およびサービススイート(Elements、Green、AQUA、Jade、Satellite、c-lightning)への統合も引き続き進めています。これらはすべて開発者に無料公開しています。

プルーフオブワークでエネルギー市場の効率改善

2021年前半、Blockstream Mining部門は複数の有力企業とコロケーションサービス契約を結び、代替エネルギーソリューション関連で多数の提携を発表するなど目覚ましいペースで事業を拡大しました。中でも注目すべきは、カーボンニュートラルなビットコインマイニング施設の実証実験を目的としたMacquarieとの提携、500万ドルを投じて米国に太陽光を電源とするオープンソースのビットコインマイニング施設を新設するためのSquare(現Block)との提携です。

Macquarie、Blockと共同建設するマイニング施設は、ビットコインの革新的なプルーフオブワークがゼロエミッションの電力インフラの構築を奨励​​し、よりクリーンなエネルギーへの移行を促すことを社会に示すことを最終目的としています。ビットコインのエネルギー消費に関する主要メディアの報道とは対照的に、私たちはビットコインのプルーフオブワークがエネルギー事業者が現在直面する多くの問題に市場志向の解決策を提供できると信じています。たとえば、テキサス州西部だけでも、数十万メガワットの電力が発電されても使われず無駄になっています。この問題はビットコインで解決可能です。

弊社はこのソリューションの一例として、新サービスBlockstream Energyをローンチしました。Blockstream Satelliteを備えたモジュール式マイニング施設(MMU)は、柔軟に調整可能なエネルギー需要を発電事業者に提供します。このサービスを使えば、座礁資産と化しているエネルギー資源や、発電されても使われず無駄になる電力を有効活用できるようになり、エネルギー生産効率が向上するため、世界各地の再生可能エネルギープロジェクトの収益性を改善できます。

ライトニングネットワークのスケーリングと非中央集権化の推進

ビットコインはベースレイヤーを必要最小限のミニマルな設計とし、その上に複雑な機能を階層化する選択をしたことで分散型ハードマネーとなり得ました。ライトニングネットワークはペイメントチャネル数とキャパシティが前年比3倍以上に増え、セカンドレイヤーでのビットコインP2P決済普及の舞台が整いました。エルサルバドルのような国家も、国民のビットコイン経済への移行を促す手段としてライトニングを利用しています。これらはライトニングをはじめとするレイヤー2プロトコルの普及加速を期待させるものです。

スケーリングや参入障壁などハイパービットコイン化を阻む問題を解決する上で、弊社のGreenlightサービスを含むライトニングのインフラプロジェクトは重要な役割を果たすと確信しています。Greenlightを使えば、ノード運営が難しい中小企業や一般市民も簡単にライトニングネットワークにアクセスできる上、秘密鍵や資金の管理も第三者に頼らず自分で行えます。

低コストなオンデマンド型ノード管理サービスは、ライトニング対応アプリ開発の技術的な敷居を下げ、開発プロセスを効率化します。 GreenlightはSphinxLastbitなどのアプリですでに利用されており、2022年には一般公開を予定しています。

c-lightningは初のデュアルファンディングによるチャネル開設流動性提供市場の非中央集権化、ライトニングアプリ開発者のためのルーティング簡素化を実現するなど、イノベーターとしてライトニング実装をリードしています。c-lightingの特徴の一つにBOLT12に基づく豊富な機能とプラグインがあります。c-lightingの開発者とユーザーは本格的な市場導入前の新しいライトニングツールを一足先に試すことができます。

2022年には今年ローンチした複数の新プロトコルに対するポジティブな市場評価が得られることを期待しています:オンチェーンチャネルのリバランスを可能にするノード用のアトミックスワッププラグインであるPeerSwapと、フェデレーションミント(チャウミアンバンク)を統合したスケーリングソリューションであるMinimintはライトニングネットワークの信頼性と秘匿性を向上します。

BOLT12に関しては、自動支払い、ブラインドパス、サブスクリプションや寄付など定期的に繰り返される支払い、オニオンメッセージなどを可能にする提案が予定されています。

Liquid Network上にビットコイン経済の金融レイヤーを構築

今年、LiquidネットワークのエコシステムはHodlHodl、SideSwap、TDEX、WooCommerce、SpecterウォレットなどLiquidサイドチェーンを統合した取引プラットフォーム、ウォレット、その他アプリを介して目覚ましい成長を遂げました。

Liquidのインフラは分散型アトミックスワップの追加やElementsコードベースのSimplicityブランチ更新などプロトコルのアップグレードにより日々進化を続けており、今後はより複雑なスマートコントラクトを実行できるようになります。 10月には、2022年後半にフルデプロイメント予定のダイナミックフェデレーションをアクティベートしました。これにより、Liquidフェデレーションはネットワークのさらなる分散化とセキュリティ強化に必要な機能を追加できるようになります。

2021年はLiquidが企業に選ばれるプラットフォームへと成長した年です。そうそう、企業だけでなく、国家にもビットコインネットワーク上で安全に資産を発行するプラットフォームとして選ばれました。

ビットコインを法定通貨に採用したエルサルバドルは、国民のビットコイン経済圏への参加を促すために官製ライトニングネットワークウォレットの提供を10月に開始しました。その数か月後、Nayib Bukele大統領は弊社CSOのSamson MowとともにFeel the Bitカンファレンスのステージに立ち、国内の発電およびビットコインマイニングのインフラ拡充を目的に10億ドルのビットコイン担保国債(EBB1)をLiquid Networkでトークン化して発行することを提案しました。

エルサルバドルが立案中のデジタル証券法はビットコイン法と同様、ビットコインを基盤とした金融商品の開発を促進し、投資家にセキュリティトークン取引の新たな市場と取引の場を提供することでしょう。

7月に販売開始されたBlockstream Mining Noteはルクセンブルクの規制に準拠した証券で、投資家に弊社マイニング施設のビットコインハッシュレートへの投資機会を提供します。 過去の7トランシェでは、販売開始から170日間で合計3,350万ユーロ(約3,800万ドル)を調達し、1BMNあたり2.5BTC以上を採掘しました。

BMNはLiquid上で発行され、弊社Blockstream AMPプラットフォームで管理されます。投資家はセキュリティトークンであるBMNを流通市場またはP2Pで取引できるため、エクスポージャーを容易に調整可能です。ビットコインのプルーフオブワークへの投資家参入を促すBMNは、ビットコインエコシステムと投資家の双方にメリットをもたらすものであります。

私たちは今後のセキュリティトークンの普及、規制明確化、それに続く資本市場改革について楽観的です。 BMN、EXOトークンをはじめとするLiquid上で発行されたセキュリティトークンは、新規開設されたSTOプラットフォームであるBitfinex証券およびMERJ Exchangeに上場予定で、EBB1も早ければ2022年第1四半期に販売開始されます。

注:El Salvador Bitcoin Bond(EBB1)の提案についての検討と詳細の設計が進んでいます。Blockstreamは引き続き技術コンサルタントとして、債券発行と売り出しを担当するBitfinexとともにプロジェクトに従事します。

ありがとうございます

ビットコインのジェネシスブロック生成から13年以上、SegWitアクティベーションから4年が経ちました。この間のビットコインの進化とハイパービットコイン化のペースには驚かされます。

ビットコインコミュニティとビットコイナーはビットコインがより良い未来をつくるという揺るぎない信念を持っています。その信念に弊社は心から感謝しています。

そんなビットコイナーの皆さまに素晴らしい1年へのお礼として、Blockstream Jadeハードウェアウォレットが15%オフになるクーポン2021ENDを進呈します。クーポンの有効期限は2022年1月27日の太平洋標準時深夜0時です。期限前に商品が売り切れた場合はご容赦ください。

ライトニングとLiquidというレイヤー2ソリューションを新しいビットコイン経済の礎に革新的なビットコインインフラストラクチャを構築するという弊社の使命達成に向けて、これまでと同様精進することを楽しみにしています。引き続き、皆さまのご支援を賜りますと幸いです。

Don’t Trust. Verify(信用せずに検証しよう)というビットコイナー精神をぜひお忘れなく。

本記事は2022年1月9日日曜日にBlockstream Magazineに掲載されました。以下リンクからご参照いただけます:https://bitcoinmagazine.com/business/how-blockstream-grew-in-2021。