Liquidネットワークのエコシステムは今日、大きな後押しを受けましたーLiquid上のTether(USDt)のローンチです。LiquidサイドチェーンはTetherのオリジナルプラットフォーム、The Omni Layerのメジャーアップデートであり、より高速の決済と機密トランザクション、そして洗練されたマルチシグセキュリティを提供します。このローンチに加えてBitfinexでは Liquid USDt の入出金のサービスの提供が開始となっており、他の各取引所も同様のサービスを随時開始する予定です。
取引所業界のキー・パート
2014年のローンチ以来、Tetherは今や業界最大のステーブルコインとなり、全世界のトレーダーが取引活動の効率アップにおいて信頼するところとなっています。本記事執筆時点で、Tetherは時価総額40億ドルを達成し、また一日あたりの取引高がなんと200億ドルにものぼっています。
Bitfinexに加えて、BTSE, BTCTrader/BtcTurk, OKEx, OKCoin, RenrenBit, そして Sideshift AIを含む他の多くのLiquidメンバーがLiquid USDtの導入に取り組んでいます。Liquid USDtは容易に現行のLiquid Bitcoin (L-BTC) のインテグレーションに追加でき、今年の終わりにかけて一層のTetherのサポートが期待されています。
拡張OTC向けアトミックスワップ
LiquidでのTetherのローンチはLiquidスワップツールへの関心の高まりと時期を同じくしています。Liquidスワップツールはトレーダーが相手方とあるLiquidベースのアセットを別のそれと交換するアトミックスワップを実行することができる、オープンソースアプリケーションです。
Liquid USDtにより、OTCデスクや個人投資家さえもほぼ即座のBTC-USCスワップを相手方へのトラスト、あるいはエスクローサービスのようなサードパーティに依存することなく実行できるようになりました。このような形でLiquidを利用することで、引き渡しがされないリスクを心配する必要がなくなるため、OTCビットコイントレーダーは潜在的な相手方の数を大きく増やすことが出来ます。
全てを支配する1つのウォレット
最近Issued AssetへのサポートがBlockstream Green上でローンチしたおかげで、Liquid USDtを自分で保管することが今までになく容易になりました。トレーダーはダウンタイムの間、自身のウォレットでLiquid USDtを保管でき、アクティブにトレード中取引所に資金を移動できます。
Greenウォレット上のLiquid USDtユーザーは2要素認証(2FA)で保護されたマルチシグとトランザクション優先度のコントロールを含むL-BTC向けに提供されているのと同等の魅力的な各機能の全てへアクセスでき、ハードウェアウォレットのサポートも近日予定です。
Liquid上にTetherが登場したことは、今後数ヶ月かけて実現される一連の新たな可能性を提示します:
- 「ループ完成」: USDtがより多くの取引所で入金可能になると、裁定取引のトレーダーはLiquidの1分間のブロックタイムを利用して高速で取引所間のフィアット移動を完了できるようになります。
- 強化された証券取引: Liquid Securitiesプラットフォームのローンチが見えてくる中、USDtは従来のトレーダーにとって証券取引のためのより馴染みのあるアセットを提供します。.
- 即座かつ低コストのステーブルコイン決済: ライトニングのL-BTC向けサポートのローンチを受けて、USDtのような他のLiquidアセットのライトニング対応はすぐそこまで来ており、即座かつ低コストのステーブルコイン決済が初めて可能となろうとしています。
さあ始めよう
ユーザーはBitfinexのサイトを訪れてLiquid USDtの購入を行うことができます。また、ビットコインーTetherアトミックスワップを完了するためのガイドがBlockstreamの公式ドキュメンテーション内で提供されています。
もしあなたが、USDt のリスティングに関心がある、Omniまたは他のネットワークを現在すでにサポートしている取引所の担当者なら、インテグレーションのサポートに関して当社チームにご連絡ください。