SpecterデスクトップとSpecter DIYハードウェアウォレットのユーザーがLiquidネットワーク上で迅速、安価、かつ秘匿性の高いビットコイントランザクションを行えるようになりました。
SpecterデスクトップのユーザーはLiquidビットコイン(L-BTC)および他のLiquidアセットの管理ができるようになることに加え、自分のLiquidノードと接続して任意の署名数のマルチシグウォレットを構築するも可能になり、安全性とプライバシーを改善できます。
SpecterデスクトップとハードウェアウォレットはBlockstream Jadeのシングルシグウォレットにも対応しました。今後の更新ではマルチシグを含む多様な機能のサポートを予定しています。
Specterデスクトップとマルチシグのユースケース
Specterデスクトップはシンプルかつ直感的なUIとウォレット互換性からビットコイナーの間で人気が高いです。今回Liquidに対応したことで、ユーザーはアプリ内でマルチシグウォレットを作成し、Specter DIYハードウェアウォレットにL-BTCの他、ステーブルコインやといったLiquidアセットを保管できるようになります。安全性を高めるため、あるいは特殊なユースケースでは、マルチパーティ・マルチシグを利用することも可能です。トランザクションに要する署名人が多いほど意思決定プロセスを分散できます。マルチパーティ・マルチシグは家族信託や、不動産販売など複数人のエスクロー口座が必要な商取引の共同口座として適しています。
エアギャップで万全の防御
SpecterデスクトップでBlockstream JadeまたはSpecter DIYハードウェアウォレットを使う場合、 アドレスはQRコードをスキャンしてインポートします。USBケーブルでインターネットに接続する必要がないので、 エアギャップと呼ばれる保護レイヤーができ、ハードウェアウォレットがマルウェアやウイルスに感染して秘密鍵が漏洩することを防止します。
Liquidネットワーク上の代替性と秘匿性が担保されたトランザクション
2018年にローンチされたLiquidネットワークはビットコインの代替性とプライバシーを高めるセカンドレイヤーソリューションです。
Liquidネットワーク上で発行したアセットは互換性があるので、ステーブルコインのようなアセットとL-BTCのアトミックスワップやマルチシグが可能です。この特徴により、ネットワークの流動性と安全性が高まります。
Liquidネットワーク上のトランザクションは全てデフォルトで秘匿トランザクション(CT) を使います。秘匿トランザクションとは取引対象のアセットの数量と種類(L-BTC、ステーブルコイン、セキュリティトークンなど)がトランザクション当事者以外には公開されない暗号プロトコルです。
秘匿トランザクションにより、ビットコインは現金のような特徴を持つようになり、フロントランリスク(Whale Alert参照)や競合他社への機密情報漏洩を回避できます。また、適格投資家間で販売時期が異なる場合もあるセキュリティトークンのような金融商品の取引でも有用です。
Liquidネットワークやセキュリティトークン発行のようなセカンドレイヤーソリューションにより、従来にない新しい金融市場、高度に非中央集権的なP2P市場の創造が可能になります。Specterのような企業とともにハイパービットコイン化につながる新たな金融エコシステムを開発することを楽しみにしています。
HODLerへのプレゼント
今回の発表を記念して、 SpecterとTwitterでプレゼント企画を共催します。幸運なビットコイナーにSpecter DIYとBlockstream Jadeハードウェアウォレット、TシャツやキャップなどBlockstreamグッズをプレゼントします。
銀行からオプトアウトしよう
ビットコイン初心者ですか?経済主権を回復するための一歩を踏み出す用意はできましたか?Specterデスクトップをインストールして、Bitcoin CoreとLiquid(Elements)をダウンロードしてください。分からないことがあれば、 TelegramのSpecterコミュニティに参加して質問したり、YouTubeのチュートリアル動画を見てみては。
L-BTCを入手してSpecterでHodl、送受金するためのガイドもあります。ウェブウォレット Coinos (手数料ゼロ)とSideSwapがおすすめです。BTCのL-BTCへのペグインや、BTCとL-BTCのP2P取引ができます。