先月の告知に加えて、今回は衛星ネットワークを使い誰もがあらゆるデータをブロードキャストできるようにするBlockstream衛星APIのベータを公開します。データのブロードキャストに必要な手数料はライトニング・テストネットを通じて支払われ(ほぼ0円で利用できます)、一定のテスト期間を経てからメインネットへと移行され世界初のビットコイン衛星サービスが誕生することになります。
Blockstream衛星APIとは?
Blockstream衛星APIは簡単にメッセージを送受信できるRESTful APIを提供します。APIは完全に”データ不可知論的”です。安全なメッセージの送信や、代替ブロックチェーンへの送信、あるいはグローバル・ポッドキャストにもBlockstream衛星APIはサポートします。
非開発者の方にもBlockstreamのウェブサイトにてライトニング決済と共に簡単なメッセージを送信できるサービスをご提供いたします。
フェーズ2拡張によって、メッセージは世界中どこにでも送受信できるようになりました。衛星ディッシュ(テレビ衛星ディッシュで十分です)、低費用の部品とパソコンだけあればサービスの利用が可能です。ブロードキャストの受信には四つの静止衛星のうち一つに接続さえすれば無料でご利用いただけます。
衛星サービスの仕組み
現在のBlockstream衛星はブロードキャストのみ利用できます。手数料は変動し送信するデータのバイトごとの手数料で優先順位が決まります。利用者が多い場合、ビットコインで次のブロックにトランザクションが含まれるよう競争する仕組みと同様に、手数料市場が形成されることになります。メッセージの最大サイズが制限されている理由は、メッセージが最大10秒で最高の手数料でブロードキャストされるようにする為です。
Blockstream衛星APIを活用する開発者は、アプリケーションのニーズに合わせて自主的にメッセージの暗号化、分裂・統合を担う必要があります。衛星APIサービスはBlockstream衛星ネットワークを通じた低摩擦性のデータの送受信のみを提供します。
プライバシー機能**
Blockstream衛星は多様なプライバシー機能を持ち合わせています。
- 暗号化をサポート:ブロードキャストされたデータはBlockstream衛星の全ての利用者が受け取ることができますが、公開鍵暗号方式を使いあらかじめ指定された特定の人にだけ復号化ができるよう鍵を共有することによってプライベートなデータの送受信が可能となります。この機能の詳細として、Blockstream衛星v1.1.0にはアプリケーションの例が含まれており、GPGを使ったファイルの安全なトランスミッションをご覧にできます。
- 帯域外:データはインターネットの帯域外で送受信され最新の暗号化技術に加えてより高度のプライバシーを保証します。
- ライトニング決済:適切な処置と共に決済方法としてライトニング・ネットワークを活用する場合、支払元と支払先の関係を断ち切ることでより高度なプライバシーを保つことができます。
始めましょう開発者の方は、テクニカル・ドキュメントとアプリケーション例をご覧ください。API implementationはこちらをご覧ください。
非開発者の方は、Blockstream API ウェブサイトを通じてメッセージの送信とライトニング・テストネットでの手数料決済をお試しください。
APIサービスは現在ベータ版ですので、フィードバックはいつでも歓迎致します。こちらのGithubにて自由にご意見下さい。