Liquid Networkを利用する上での大きなメリットの1つにデータの秘匿性が挙げられます。Liquid用のブロックエクスプローラーのユーザーがあなたのトランザクションを閲覧しても、通常どのアセットがどの数量送られたか知ることはできません。
しかし、時にはそのような詳細情報を誰かと共有する必要があります。例えばLend at Hodl HodlのようなP2Pレンディングプラットフォームで紛争が発生した際、テザー (USDt)で返済を行ったこと(もしくは返済がされていないこと)を検証できる形で証明する必要があるかもしれません。
Blockstream Explorerで秘匿化を解除
Blockstream ExplorerとBlockstream Greenにおける最新のアップデートによって、どのようなトランザクションもBlockstream Explorer内から直接秘匿化を解除(アセットの種類と数量を開示)することができます。
秘匿化を解除すると、第三者がトランザクションの詳細を閲覧するのに必要な秘匿化解除用データを含む特別なURLが生成されます。このURLにアクセスがあると、Blockstream Explorerは自動的にこのデータを使用して該当するトランザクションの入力と出力を開示します。
ブラウザ内でセキュアに開示
秘匿化解除用のデータの処理は全てブラウザ内で解決され、Blockstreamにも送信されることはありません。とはいえ、秘匿化を解除するリンクの管理には注意し、必要な場合にのみセキュアな方法で共有するようにしてください。
ご自身でEsploraベースのブロックエクスプローラーを運用することで秘匿化の解除や共有をご自身で行うこともできます。(Esploraはオープンソースで完全にプライベートです。)
その他の改善点
本日のBlockstream Greenのアップデートによって以下を含む新機能の追加やバグフィックスが施されました:
- トランザクションのメモやアカウントののラベルを含むユーザーデータの暗号化
- ビットコインウォレットの二段階認証(2FA)の期限を設定できるオプションの新設
- バグフィックスを含む、アプリ内からOver-the-airで実行できるBlockstream Jade用ファームウェアアップデート (0.1.23)
アップデートはiOS版、Android版 (Google Play)、デスクトップ版では既に利用でき、FDroid版も準備中です!