RaspiBlitz、軽量かつ機能を柔軟にカスタマイズ可能なc-lightningに対応
Lightning Network

RaspiBlitz、軽量かつ機能を柔軟にカスタマイズ可能なc-lightningに対応

Blockstream Team

Lightningノード自作パッケージで最も人気のあるRaspiBlitzがv1.7.1アップデートで弊社の軽量なモジュール式のLightning実装c-lightningに対応しました。

c-lightningは運用コストが安いため、1台のRaspiBlitzハードウェアで複数のLightningノードを稼働でき、LNDとの併用も可能です。

c-lightningならプライバシーを最適化できるほか、ノードの目的に応じてソフトウェアをカスタマイズできるツールも豊富に揃っています。

c-lightningを選ぶメリット

c-lightningはCPUとメモリの使用率が低いことに加え、他のLightning実装では未導入または普及していない独自機能を備えます。RaspiBlitzを使えば、こうした機能をいち早く試すことができます。

  • プライバシー重視:c-lightningはmulti-part paymentsをデフォルトとしてプライバシーを改善します。支払い経路をランダムに選んで多様なチャネルを経由することで送金元ノードの特定を困難にします。
  • デュアルファンデッド・チャネル:c-lightningはインバウンドとアウトバウンド双方から送金してチャネル開設する機能を初めて搭載したLightningノード実装です。これにより、チャネル開設時のコストを下げるとともに、流動性の即時提供が可能になります。
  • 流動性広告:インバウンド流動性を確保する方法としてはゴシッププロトコルを使った広告が有効です。実際にチャネルを開く前に、流動性提供ノードの既存チャネルなどの情報を得ることができます。これは従来の中央集権的なアプローチとは対照的です。
  • BOLT12:BOLT11を考案したc-lightning開発者Rusty Russellが考案したBOLT12は支払証明可能な自発的ペイメント、支払い経路の秘匿、サブスクリプションや寄付などの定期的に繰り返す支払い、オニオンメッセージをサポートし、将来的にはLightningノードへのマルチシグ採用も予定しています。

プラグインエコシステムに参加しよう

c-lightningはプラグインリッチな実装なため、プログラミング言語に関わらず開発者は自らのアプリでLightning機能を容易に拡張、カスタマイズ可能です。“Hello, World!”プログラムを書いたことがあれば、誰でもc-lightningのプラグインを開発できます。

今回のRaspiBlitzリリースで提供されるプラグインの一つにノード管理を自動化するCLBOSSがあります。ノードを立てるのは安定したインターネット回線と電力の確保と送金(0.1 BTC以上推奨)だけと非常に手軽になりましたが、CLBOSSはノード管理を同レベルまで簡略化することを目指します。

現在はチャネル開設、インバウンド流動性の確保、リバランス、競争的な中継手数料設定がすでに自動化されているほか、チャネルを監視して利益の出ないチャネルを自動閉鎖する機能も試験的に利用可能です。

また今回のリリースには自立型ウォレットSparkをBOLT12対応プラグインとして提供するSparkoも含まれています。UIから個人用ウォレットとして利用したり、HTTP-RPCブリッジとしてアプリ開発に利用できます。


プラグインの一覧、新機能などRaspiBlitz v1.7.1の詳細はこちらからご確認ください。

自分でルールを決められないノードなんて

RaspiBlitzは一般に販売されているハードウェアとオープンソースソフトウェアを使って自作できるノードです。Lightningノードを自宅で安価に運用したいエンドユーザー向けに開発されました。

ビットコインのフルノードと同様、Lightningノードを運用することで資産を自分で管理できるようになり、第三者をトラストする必要がなくなります。ノードを運用してペイメントチャネルを利用することは、ネットワークの流動性と支払い効率の改善に貢献するだけでなく、ビットコインのレイヤー2ソリューションLightningの成功を後押しすることにもつながります。

Lightningネットワークへの最善のアクセう方法を探しているエンドユーザー、Lightningネットワークの安定に貢献したいビットコイナー、Lightningネットワーク上でアプリやサービス構築を目指す開発者など多様な人たちにとってRaspiBlitzは最適なソリューションです。セットアップは簡単、機能拡張やワークフローへの統合方法も多彩でビットコインエコシステムの入り口としてこれ以上のものはありません。

RaspiBlitzの始め方

RaspiBlitzを使ってLightningノードを立てる方法は2つあります:自作するか、FulmoLightning in a Boxなどの既製品を購入するかです。インターネットでRaspiBlitzと検索すると見つかるチュートリアルや体験談をぜひ参考にしてください。RaspiBlitzにはとてもアクティブなコミュニティがあるので、技術的質問は公式Telegramグループに投げてみてください。

すでにRaspiBlitzでノードを運用していてc-lightningへの移行や他の実装との併用をお考えの方はc-lightningのGithubリポジトリをご参照ください。

プラグインインフラなどc-lightning上で革新的ソフトウェアの開発で弊社チームとコラボをご希望の方はLibera IRCの#c-lightningチャネルか公式Telegramからご連絡ください。

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