BlockstreamのエンジニアリングチームはLiquidネットワークにDynamic Federations (DynaFed)を導入するプロトコル更新に向けて準備を進めてきました。
ハードフォークには12メンバーからの準備完了を示すシグナリングが必要ですが、すでに10メンバーがシグナリングしており、残り2メンバーも10月4日月曜日にシグナリング開始を予定しています。ハードフォーク後、ブロックにDynaFed提案を含めることが可能になり、DynaFed導入にまた一歩近づきます。
DynaFed導入に向けた準備
Liquidサイドチェーンでは144ブロックで1エポックを形成します。ハードフォークをロックインするには、エポックの75%のブロック、すなわち144ブロック中108ブロックがアクティベーションをシグナリングする必要があります。ロックイン確定後は144ブロックの準備期間を経てチェーンがフォークされます。
ハードフォーク後のチェーンは元のチェーンと後方互換性がないため、Liquidノード運用者がサービスを継続利用するにはElements v0.18.1.11以降のバージョンへの更新が必要です。Blockstream Green、AQUA、SideSwap、Marina、もしくはCoinOSからLiquidにアクセスしているユーザーには影響はありません。
また、Liquidが統合されたNBitcoin、BTCPayServer、LiquidJSなどのサービスやアプリを利用するユーザーも場合によっては更新が求められる可能性があります。
ハードフォークでLiquidのブロックヘッダ構造も変わるため、ブロック解析している開発者はコードを改変する必要があります。
DynaFedとは
DynaFedはLiquid史上最大のアップグレードで、ネットワークを構成するノードレベルでさまざまな改善が期待でき、分散性、安全性、柔軟性がさらに高まります。
アップグレードの目玉の1つはフェデレーションがネットワークを中断させることなくノードの追加と削除が可能になることです。現在15しかないノード数が増えれば、ネットワークの分散性が高まり、障害も起きにくくなります。
DynaFed導入にともなう変更の詳細はLiquid.netの7月の進捗レポートをご覧ください。
Liquidネットワークを使ってみる
Liquidネットワークはフェデレーション加盟企業と公式ノードによって運営されていますが、Liquidフルノードを立てることで誰でもネットワークに参加してLiquid Bitcoin (L-BTC)のペグイン、秘匿トランザクションといったLiquidの機能を利用できます。
Liquidネットワークに関する詳細情報を得るはLiquid Telegramに参加するか、公式サイトをご覧ください。