ビットコインが金融業界に変化の旋風を巻き起こしつつある一方で、世界の電力資源の構成にも革命を起こす可能性があることをご存知ですか。スイッチ1つで調整できる電力需要としてビットコインマイニングは電力生産の効率を最大化し、これまで需要不足で利用できなかったエネルギー源、特に再生可能エネルギーや僻地のエネルギー資源の開発を促します。また、瞬間的な電力需要の拡大に対応できる発電所の建設も経済的に可能にするでしょう。
本日はSeetee社との新たなパートナーシップによる業務提携を通してこの分野でのソリューションの開発が決定致しましたことをお知らせします。Seetee社はノルウェーの大手エネルギーインフラ会社Akerの新たな子会社で、ビットコイン・エコシステム内のプロジェクトや企業への投資事業に特化しています。
“エネルギー業界内でのリソースと経験をもつAkerとビットコイン及びブロックチェーン分野をリードする企業であるBlockstream、両者の協力によってこれまでにないペースで電力分野におけるビットコインの発展を推し進めることができると信じています。” Akerの大株主であり取締役会長のKjell Inge Røkke氏
僻地に余っている再生可能エネルギーを活用
Blockstreamでは将来的には再生可能エネルギーや代替エネルギーが主流になると信じています。しかし、太陽光・風力・水力の大部分はエネルギー需要の少ない僻地に存在しています。
ビットコインはこの問題を解決します。Blockstreamのビットコインマイニング運用事業と人工衛星ネットワークを組み合わせることで地球上のいかなる場所の電力源も活用できます。
エネルギー効率の向上
世界のどこでも電力需要は時間を通して変化し、一日のうちでも増加や減少を繰り返します。そのため発電所は最大需要にも対応できる発電容量が必要ですが、需要が減少した際に瞬時に発電量を減らすことは難しく、過剰生産された電力が無駄になっています。これは様々な非効率につながり、特に再生可能エネルギーの活用においては電力網の管理を複雑にしています。
そこでビットコインを使って電力需要と再生可能エネルギーの発電量との差を柔軟に埋める方法があります。電力生産が需要を超えているときは、その余剰電力をビットコインマイニングに使用することができます。需要が増加した際にはマイニングでの電力使用量を減少させることによって、家庭や事業者に安定して送電することができます。
このようにビットコインマイニングを活用して柔軟に電力需要を調整することで、Blockstreamは再生可能エネルギー事業のスケールや経済性を大幅に改善します。転じて、これは世界中で代替エネルギーへの投資を加速することになるでしょう。
大手エネルギー企業とも協力
Seetee社と親会社のAker社は世界中に再生可能エネルギー資源を多く保有しています。彼らとの業務提携によって、当社にも新たな可能性が開かれ、ビットコインマイニングに関連するより野心的なプロジェクトを進めることができるでしょう。当社はSeetee社との業務提携によって電力網の効率化、再生可能エネルギーへの投資促進、そしてより持続可能な未来に向けての変化をビットコインのセキュリティ強化と両立していきます。
Seetee社との連携を通しては上記のビットコインマイニングを活用したエネルギー産業向けソリューションに加えて、為替、キャッシュ・マネジメント、取引決済など、Liquid NetworkとElementsを活用した機関投資家向け金融商品の可能性を探ることも計画しています。
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