Liquidネットワークは登録証券を取引する既存金融とビットコインが開拓したブロックチェーン技術の架け橋となるべく進化中です。
本日プレス発表があった通り、セイシェル証券取引所MERJ Exchange（MERJ）とトレーディング技術プロバイダーDigital Markets（DIGTL）が提携して進める新規事業にLiquidネットワークとBlockstream Asset Management Platform（AMP）が採用されました。これにより、デジタル証券（電子株式とセキュリティトークン）を規制に準拠した形で個人投資家に発行し、管理するために必要なツールとインフラが世界中で利用できるようになります。
この提携の一環として、DIGTLとMERJはLiquidフェデレーションに加盟し、デジタル資産経済で中心的な役割を担うLiquidエコシステムのさらなる成長に向けてご協力いただくことになりました。
アセット発行のために作られたプラットフォーム
Liquidネットワークは金融機関が堅牢なデジタル証券プラットフォームのインフラを構築するために必要なさまざまなツールを提供します。
Digital Markets社CEOのJames Wallace氏はLiquidを選択した理由を以下のように述べています。
「構造、機能、発行できる証券の特徴、コミュニティの規模、普及状況について複数のアセット発行プラットフォームを比較検討した結果、Liquidが最善の選択肢との結論に至りました。」
Liquidはビットコインのサイドチェーンをベースとした決済ネットワークで、トランザクションをより高速かつ安価にするほか秘匿性も高めます。スマートコントラクト機能を備えるLiquidはアセットの発行も可能です。弊社が発行するビットコインマイニングの証券トークンBMN、ゲーム配信会社Exordium社が発行するEXOトークン、Liquidベースのテザー (USDt)や日本円(L-JPY)などのステーブルコイン、NFT、ゲーム内トークンなど、これまでにも多彩なアセットが発行されています。
アセットマネジメントのプロのための柔軟なAPI、AMP
Liquidネットワーク上でアセットを発行・管理する企業向けに、Blockstream AMPというAPIを開発しました。使い勝手がよいのはもちろん、既存システムに統合すればエンドユーザーがLiquidアセット機能を直接利用することも可能です。
AMPを使えば、アセット発行者は各セキュリティトークンのパラメータを規制に沿うよう設定できます。例えば、トークン投資家に一定条件を設けたり、所有者リストを作成したり、原資産の変更に応じて供給を調整するほか、報告書発行、べスティング管理、配当の付与も可能です。
APIは汎用性が高いため、証券トークン以外にもステーブルコイン、金現物で裏付けしたトークン、デジタル債券なども発行できます。発行したアセットの名前、ティッカ、アイコンをLiquidアセット登録簿に登録すれば、対応アプリに表示されます。
未来の金融を体感できる
ブロックチェーン技術を使って自社商品を安全かつ簡単にアップグレードする方法を模索する多くの金融機関がアセット発行プラットフォームとしてLiquidとAMPという強力なワンストップソリューションを選択しています。
MERJ Exchange社CEOのEd Tuohy氏は今回の提携について以下のようにコメントしています。
「資本市場を法定通貨から解放して革新、民主化をするには技術が鍵となります。LiquidネットワークとDIGTLのプラットフォームという世界を牽引するパートナー企業の技術を融合することで、しっかりと規制に対応する形でのゴール達成が可能だと信じています。」
DIGTL社は第４四半期にLiquidネットワーク上で最初のセキュリティトークンを発行、以降も複数の革新的な金融商品の発表を予定しています。
LiquidとAMPを事業に取り入れてみませんか
LiquidやBlockstream AMP、セキュリティトークンにご興味があれば、ぜひ弊社営業チームまでご連絡ください。
すでに発行プラットフォームをお持ちなら、APIアクセストークンを入手するだけでAMPを既存プラットフォームにシームレスに統合できます。詳しくはBlockstream AMP APIチュートリアルをご覧ください。
AMPのデモサイトでも弊社APIを利用したアセット発行の詳細をご紹介しています。