Liquid.net: Liquid Networkのベースキャンプ
Liquid Network

Liquid.net: Liquid Networkのベースキャンプ

Samson Mow

本日、Liquid Networkについての情報や統計データを一箇所にまとめたウェブサイトであるLiquid.netのリリースを発表させていただきます。Liquid.netはLiquid Networkを利用するユーザーや、新しく参加したいと考える方向けに詳細な指標データや統計情報を提供します。

指標データ

Liquid.netにアクセスしたユーザーが最初に目にするのはネットワーク上で使用できるLiquid Bitcoin (L-BTC)の数量、1日あたりのトランザクション数、Blockstreamに登録されている発行資産の種類数、そしてネットワークの安定性を測る数値など、Liquid Networkの状態を示す最重要の指標データです。

本当はもっとたくさんの情報を提供させていただきたいところですが、Liquidの秘匿トランザクション機能によってこれ以上の情報を読み取ることはできません。BlockstreamやLiquidフェデレーションのメンバー企業にさえ、サイドチェーン上の秘匿トランザクションでやり取りされる資産の種類や数量を知ることはできないのです!

フェデレーションの参加状況

Liquid.netでは最新のフェデレーション参加企業一覧もご覧いただけます。この一覧は新たに設立されたLiquidメンバーシップ理事会(後述)の指示によって追加・削除されるたびに最新状態に更新して参ります。

ガバナンス

2019年10月に、Liquidメンバー企業の代表者40名以上を集め、第一回のLiquidフェデレーション総会を東京にて開催致しました。この会議はLiquid Networkのガバナンス構造を決定する重要な転機となりました。

2019年に東京で開催されたLiquidフェデレーション総会の様子


この会議の結果、遂にLiquidのガバナンスを担う3つの理事会の設立を発表することができました:監督・監視理事会、技術理事会、メンバーシップ理事会です。11月に行われた選挙を経て、来期の理事が出揃いました。

監督・監視理事会

監督・監視理事会の主たる機能は内部規則や理事会の構成プロセスを提案し、Liquid Networkの現状を俯瞰して監視することです。この理事会はガバナンス構造を維持しながら必要に応じて修正し、理事会ごとの理事数の設定や、選挙の管理、暫定的な理事の任命などを担います。

技術理事会

技術理事会の主たる機能はBlockstreamと共同でメンバー企業のニーズに合わせたテクニカル・ロードマップを作成することです。当初、Liquidの技術開発に関するロードマップはBlockstreamが主導し、ネットワークの安定稼働に必要な機能の開発が最優先で進められていました。Liquid Networkが成熟してきた今、Proof of Reserves (預かり資産の証明)を行うためのツールやトラストを最小化したトレード機能など、フェデレーションのメンバー企業のビジネス上のニーズに寄り添った技術開発を優先する余裕ができています。

メンバーシップ理事会

メンバーシップ理事会の主たる機能はメンバーシップの承認に関する基準を設け、メンバーの追加や除外に関して推薦を行うことです。近くLiquidに導入されるDynamic Federations (DynaFed)の有効化と新規メンバー企業の増加に備え、これらの責務をメンバーシップ理事会に移管する格好の時機となりました。

Liquid Networkの初期にはBlockstreamがメンバーの選定やテクノロジー・ロードマップの推進を主導して進めてきましたが、これらの3つの理事会の設立により、Liquidの管理責任をフェデレーションのメンバー企業に移管し、Blockstreamは今後テクノロジーおよびサービス・プロバイダーとしての役割に集中することになりました。

イノベーションに参加するには

どなたでもLiquidウォレット(Blockstream Green)またはLiquidフルノード(Elements Core)をダウンロードすることでLiquid Networkの利用を開始することができます。トレーダーの皆様におきましては、Bitfinex, BTSE, Coinut, Sideshift AI, The Rock TradingなどLiquidに対応した取引所が既にいくつか存在し、これからも増加が見込まれます。

もし貴社がLiquidフェデレーションへの参加を検討されている場合、こちらのフォームよりメンバーシップ理事会までお知らせください。

2019年に実現した目覚ましい成果が、2020年も我々を未踏の領域へと推し進めることに期待しています。Blockstreamは今後もLiquid Networkの成功を強く願っており、引き続きLiquidの各理事会とともにネットワークの成長と利用拡大を目指してゆきます!

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