ついにBlockstream GreenにLiquidのオプションが追加され、おかげでLiquidネットワークが簡単に使えるモバイルアプリからアクセス可能になりました。iOSとアンドロイドに対応(デスクトップ版も近日登場予定)、Blockstream GreenユーザーはLiquidサイドチェーン上でLiquid BitcoinとIssued Assetsの保管と送受信を行えるようになりました。
高速かつプライバシー強化されたビットコイントランザクション
ビットコインでの取引は通常、セキュアと見なすことができるまでに複数の確認を要します。複数の確認を待つのは長い時間を要するだけでなく、プルーフ・オブ・ワークのプロセスが本来的に持つランダム性のため、実際にいつ完了するか決して予見できません。Liquidは取引所トレーダー向けに最適化されており、Blockstream Greenに新登場したLiquidオプションにより、Liquidネットワークに移動したビットコイン(Liquidビットコイン、またはL-BTCと呼ばれる)は安定的に2分でセキュアに決済されることができます。
Liquid上のL-BTCトランザクションは今回のトランザクション詳細がデフォルトで非表示になることを確保する機密トランザクション(Confidential Transaction)テクノロジーの恩恵も受けます。(Blockstream Explorerを始めとする)ブロックエクスプローラーでトランザクションを検査する各サードパーティは依然としてトランザクションの送信元および送信先アドレスを確認できますが、金額も実際送信されたアセットの種類も見ることはできません(Liquidサイドチェーンではビットコインに加えて他のアセットもサポートしています)。
Issued Assets (発行資産)
L-BTCに加えて、Blockstream GreenはIssued Asset(発行資産)もサポートしています。(いわゆるステーブルコインのような)トークン化されたフィアット(法定通貨)のようなトークン化されたアセットおよび証券のユーザーはBlockstream Greenを利用することによりトークンの完全な自己保管を行い、他のLiquidユーザーとピア・ツー・ピア取引することが可能です。
Blockstream Greenは全Issued Assetをサポートしていますが、その一方でアプリ内で人間にも読める形でIssued Assetが表示されるためにはBlockstreamのアセットレジストリに登録されている必要があります。
2-of-2 マルチシグ
Blockstream Greenのビットコインウォレットと同様、Liquid上の全アセットはBlockstream Green独自のマルチシグセキュリティモデルによって保護されています。エキストリームな電子アセットセキュリティを追求する皆さん向けには、追加のハードウェアウォレット対応も近日中に予定されています!
Liquidの新機能を試してみる
開始するにはまずBlockstream Greenウォレットをダウンロードする必要があります。まだそうしてないなら今すぐ端末のアプリストアに行ってください!
- iOS版ダウンロード
- アンドロイド版ダウンロード
L-BTC
L-BTCトランザクションを送信するには、先にL-BTCをいくらか取得しておく必要があります。L-BTCを取得する方法はいくつかありますが、以下私達が作成した2つのガイドラインとなります。他の取得方法も近日中に追加する予定です:
- BitfinexでL-BTCを取得する(米国外ユーザーのみ)
- フルノードを利用してペッグイン経由でL-BTCを取得する
L-BTCをいくらか入手できたら、Liquidネットワークに接続してBlockstream Green内でLiquidウォレットを作成してくださいー
- Blockstream GreenからLiquidネットワークに接続する
最後に、通常のビットコイン送金と同じようにL-BTCをBlockstream GreenのあなたのLiquidウォレットアドレスに送信してください。L-BTCは2分で到着するはずです。おめでとうございます!Liquidネットワークに参加しました。もしお友達にもBlockstream Green Liquidウォレットの利用を説得できたなら、彼らに数satoshiほど送信してみることもできます。
注意: L-BTCからBTCにスワップで戻すには、SideShift (アーリーアクセス)を利用するか、友人とスワップを実行する、または参加しているLiquidメンバー取引所とペッグアウトを行ってください。
発行資産
Liquid上のIssued Assetsはまだ初期段階ですが、近々Liquidベースのトークン化されたアセットやLiquid Securities経由のセキュリティトークン(今年の後半にかけてローンチ予定)のようなプロジェクトが多数登場予定です。Issued Assets機能を試してみることに関心のおありの方は、liquid.beer を訪れて beerトークンを少しもらってくることができます。または、ギークなユーザーのあなたは自分のアセットの発行にチャレンジしてみましょう。
オープンソース?もちろん!
私達はBlockstream Greenの今後についてとても興奮している一方、可能な限り多くの人々にこのウォレットの各機能から恩恵を得てほしいと願っています。今回も、Green上の全ての最新のLiquidの機能は Green Development Kit (GDK) とlibwallyにも追加されています。これらのオープンソースレポジトリのおかげで、ビットコインウォレットの開発者はLiquidインテグレーションを素早く自身のウォレットアプリに追加するのに必要な全てのツールにアクセスできます。
ご意見ください
私達は、Blockstream Greenをできる限り最高のウォレットにしたい。ご意見のフィードバックや提案がある方は、support@blockstream.comからお知らせ下さい。また、バグレポートやその他の問題については当社サポートの新しいTwitterアカウント @BlockstreamHelpまで一報もらえればと思います。