Lightning + Liquid = ♥
Liquid Network

Lightning + Liquid = ♥

Christian Decker
Christian Decker

c-lightningチームは、Liquidネットワークでのc-lightningへの実験的なサポートを発表できることを喜ばしく思います。Liquidネットワークはアセット発行、高速決済、トランザクション匿名性を提供するビットコインサイドチェーンです。ユーザーはインスタント Liquid Bitcoin (L-BTC) マイクロ決済へのアーリーのLightning対応の利用が可能になりました。他Liquidアセット向けのサポートも近日予定です。

Liquidでライトニングが動くようにする

ビットコインとLiquidの類似性のため、c-lightningのこれらのサイドチェーンへの移植は結局はシンプルなものでした。ビットコインもLiquidも同じUTXOベースのモデルを用いており、2つだけ小さな課題がありました:

  • 複数アセットのサポートを理由とするトランザクションとブロック形式における僅かな違い
  • プルーフと追加の手数料のアウトプットを考慮した、アップデートされた手数料見積もりメカニズム

しかし、Blockstream Green ウォレットのオープンソース・コンポーネントlibwallyを利用しているおかげで、これらの課題を乗り越えるのはたやすいことでした。今回のLightningサポートの追加は、複雑度のいかんを問わず、現行のビットコインアプリケーションのLiquidへのポートがいかに容易かの一例であるといえます。ちなみにライトニングは比較的複雑ですからね、信じてください!

なぜLiquid上でのライトニング

なぜ私達がc-lightningをLiquidにポートしたのか不思議に思っている人もいるかも知れません。畢竟、Liquidはまだ、ビットコインのメインネットが現在抱えているスケーラビリティの問題に直面しておらず、トランザクションの最終の確認(2ブロック)は2分しかかかりません。以下が、私達を突き動かしたLightningをLiquidにポートする3つの要因ですー

  • ライトニングのイノベーションへのアクセス: スケーラビリティ面はライトニングネットワークの魅力の一部に過ぎません。決済のリアルタイム性と設定不要で利用開始できるインボイス、「プルーフ・オブ・ペイメント」対応も一連の新しいリアルタイムのユースケースへの途を開くものです。即座の決裁を要するPOSアプリケーションからストリーミングのM2Mマイクロ決済、ポイントやステーブルコイン、あるいはセキュリティトークンのようなIssued Assetでのオンラインテンツの支払いまで、大きな可能性があります。
  • よりスムーズなオンランプとオフランプ: ライトニングネットワークはアトミックスワップにネイティブ対応しています。ユーザーならだれでもLiquidネットワークへの、あるいはLiquidネットワークからのゲートウェイを構築でき、新規ユーザーのLiquidネットワークへのオンボーディングのスピードが相当促進され時間がかかるペッグインのプロセスもペッグアウトのプロセスも必要ないので、ユーザーにLiquidネットワークから資金を移動する際シームレスな体験を提供するでしょう。
  • 将来性: 現状、Liquidはビットコインメインネットと同等の負荷がかかっていませんが、同じように最終的にはスループットの上限に達するでしょう。ライトニングが最初から提供されることで、必要になった時に活用できるソリューションがあることを確保できます。

長期的観点から

Liquidとライトニングは2つの相互に補完するテクノロジーであり、それぞれが独自の強みも弱みも持っていますが、2つ合わさったポテンシャルはそれぞれ個別の総和を上回ります。例えば、Liquidは機密トランザクションやIssued Assetsのような一連の先進の機能をもたらします。

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