Blockstream 衛星ネットワークのアジア・パシフィック地域でのフェーズ2カバレッジが開始されました。
以前から提供されていた北・南アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカにアジア・パシフィック地域の追加は世界でも最も多くの方々に衛星サービスを提供できることになります。
2019年1月、フェーズ2拡張に加え最先端ブロードキャスト・サービスの一環としてBlockstream衛星APIの提供も決定しました。本APIは利用者がBlockstream衛星ネットワークとライトニング・ネットワーク(Lightning Network)を通じて世界中にデータをブロードキャストできるよう手助けします。
衛星APIを通じて非暗号化データを衛星ディッシュを持つ全ての利用者に送信でき、また、暗号化されたデータは特定の利用者に送信できます。ライトニング・ネットワーク(Lightning Network)のオニオン・ラウティング技術を用いたペイメント機能と合わせて送信者、受信者とメッセージの内容すべてを誰にも明かすこと無くプライベートにメッセージの送受信が可能になります。
“これまでの衛星コミュニケーションは費用の観点から扱いにくいものと思われていたのですが、Blockstream衛星によってより多くのディベロッパーとサービスに活用されることになります。新しく提供されるAPIは世界中に‘Hello World’ を送信できることになるのですが、より挑戦的で様々なユースケースに応用できるでしょう。自然災害通知サービスや安全な個人メッセージング・サービス、またビットコインの市場データを行き渡らないところに送信するなど衛星サービスの特徴と強みを生かしたサービスへの適用を期待できます”
--クリス・クック氏、Blockstream衛星プロジェクト・リーダー
アジア・パシフィック地域のカバレッジに伴い全体のネットワークを構成する地上ステーション、‘テレポート(Teleport)’が追加され、ネットワーク自体の冗長性を高めサービスの継続性も確保されました。
公式的なサービス開始時に備えたい開発者の方々は、 APIドキュメントをご確認ください。1月により詳細な内容が公開されますのでお待ちください。
Blockstream衛星を利用しデータの送受信(アジア・パシフィック地域を含めて)の仕方やカバレッジ・マップをご覧になられたい方は Blockstream衛星ウェブサイトを参照してください。