弊社が、運用するBlockstream Satelliteを利用してBitcoin Coreソースコードの世界中に向けた衛星配信を開始致しましたことを発表させていただきます。
ユーザーは安価な汎用ハードウェアを利用してBlockstream Satellite用の受信機を用意し、ビットコイン・ブロックチェーンのデータ、ライトニングネットワークのデータ、そして今後は受信したブロックを全て検証できるフルノードのソースコードを受信することができます。
冗長性と匿名性の確保に
衛星配信が存在することで、インターネットが遮断されたり、ソースコードが提供されている公共のリポジトリが削除されるなどの障害発生時にもビットコインのソースコードが入手できるようになります。また、データの配信は単方向なので、ビットコインノードのソフトウェアのダウンロードを完全に匿名で行うことができます。
ダウンロードと検証が可能
具体的に、弊社が配信するソースコードは無改変のBitcoin Core 0.21.0と、Blockstream Satellite経由でのブロックチェーンデータのダウンロードに使える独自開発のBitcoin Satellite 0.2.0 (Bitcoin Core 0.19.1を元に改変)です。当然、両方ともsha256sumファイルと合わせて配信されるため、受信者はコードの真正性を検証できます。
受信したソースコードからビットコインノードをビルドするには、あとは依存関係にあるGNU C CompilerやBoost C++ libraryなどLinuxには必ず搭載されており、広範に利用されている無料でオープンソースのソフトウェアのみが必要です。
弊社は誰もがビットコインノードを運用できることが重要と考えており、ソースコードの衛星配信を通してより多くの方がビットコイン・ブロックチェーンを自身で検証し、ネットワークの分散化に貢献してくれることを願います。Don’t trust. Verify.
ダウンロードするには
もしすでにBlockstream Satellite受信機をお持ちであれば、ブロックチェーンやAPIデータに加えてこちらのガイドを参照してBitcoin Coreソースコードのダウンロードを開始しましょう。
受信機をご自身で用意したい方は、DIYガイドを参照してください。弊社が販売するBlockstream Satelliteキットは現在売り切れており、3月中の出荷再開を予定しています。