Blockstream Green、アクティベーションを前にTaproot対応完了
Blockstream Green

Blockstream Green、アクティベーションを前にTaproot対応完了

Blockstream Team

4年以上前にSegregated Witnessが導入されて以来のビットコインプロトコル大型アップグレードとなるTaprootがブロック709,632で今週末にもアクティベーションされます。Taproot実装で新たに利用可能となるSchnorr署名とMerkelized Alternative Syntax Trees(MAST)はトランザクションの効率とプライバシーの改善、スクリプト機能の強化、ビットコインのさらなるスケーリングに寄与します。

Blockstreamの研究開発チームはBitcoin Coreのlibsecp実装およびMuSig関連分野の主要コントリビューターでもあり、すでに双方ともTaproot対応を済ませています。

また、ユーザーにTaprootアクティベーション後すぐにメリットを体感してもらうべく、弊社のオープンソースプロジェクト、プロダクト、サービスもこの野心的なアップグレードへの対応をすでに完了しました。

Taproot対応

TaprootとTaproot導入で利用可能になる新しいアドレスフォーマットbech32mはウォレットの使い勝手とプライバシーを大きく改善します。弊社が提供する業界最先端のビットコインおよびLiquidウォレットBlockstream Greenも例外ではありません。

例えば、Greenのマルチシグシールドのスクリプト、特に2-of-2 CSVと呼ばれるものはブロックチェーン上でマルチシグであることが判別可能ですが、Taproot移行後は他のTaproot送金と判別不可能になります。

ただ、Taproot実装後しばらくはTaproot利用者が少なく、anonimity setと呼ばれる匿名性を確保するのに十分な数のUTXOがないため、プライバシー面で本来のメリットは期待できません。ウォレットの改善が進みTaprootが広く普及するのはまだ少し先でしょう。弊社はアクティベーション直後からbech32mアドレス宛の送金を可能にすることで、早期のプライバシー強化実現に寄与します。

Greenのクロスプラットフォーム対応オープンソースライブラリGreen Development Kit (GDK)とLibwallyもアクティベーションまでにTaproot対応を完了します。これにより、ライブラリを利用するBlockstream Jadeハードウェアウォレット、Esplora、ライトニング実装c-lightningなどBlockstreamの他のプロダクトやサービスのTaproot対応を後押しします。

Taprootアクティベーションからおよそ24時間(144ブロック)後に、GreenのiOS版とAndroid版のバージョン3.7.6以降、およびデスクトップ版バージョン1.0.4以降でbech32mアドレス宛の送金ができるようになります。シングルシグ、マルチシグともに対応します。

Liquidネットワーク上でのbech32mアドレスへの送金は近日予定の更新で対応します。

Taprootがセカンドレイヤーのビットコインにどのような影響を与えるのかについての詳細は、こちらのBlockstream技術ブログをご参照ください。

SPVサポートとサーバー選択

Green iOS版バージョン3.7.6では、ビットコインのシングルシグウォレットがSPVに対応します。マルチシグウォレットへの対応も今後予定しています。Android版はバージョン3.7.2ですでに対応しており、デスクトップ版は現在対応中です。

Greenの設定からSPVを有効にすると、シングルシグウォレットでブロックヘッダとトランザクションがブロックに取り込まれた証明を受信できるようになります。

また、iOS、Android版ともにバージョン3.7.6から、シングルシグウォレットが接続するElectrum Serverを選択できるようになります。ウォレットを信頼するサーバーやRaspiblitz、Umbrel、Nodl、Electrum Personal Serverなど自作ノードと連携してお使いいただけるようになります。

パフォーマンス改善

Green開発チームはここ数ヶ月間、ウォレットのログイン時および操作時の読み込み速度を向上させるべく試行錯誤を重ねてきました。

今夏のアプリ更新では、ローカルで管理するステート情報を増やしてサーバーへの問い合わせを減らすことでアカウント切り替え時のデータ読み込み時間を短縮しました。

Blockstream Jadeのバージョン0.1.27以降では、Liquidのマスター秘匿鍵をハードウェアウォレットからクライアントアプリにエクスポート可能にし、秘匿トランザクションの中身を見るための時間を大幅短縮するとともにハードウェアデバイスとの接続も不要にしました。

Green最新版では、ログアウト後もローカルに(暗号化して)保持するステート(残高、トランザクション、UTXO、メモなど)を増やし、ログイン時にクライアントアプリが取得するデータ量を減らして迅速なログインを実現しました。

Blockstream Greenのセキュリティについて弊社CEOのAdam Backは以下のように説明しています。

「Greenのセキュリティモデルは暗号技術に担保されています。たとえ攻撃者がスマホを盗んでアンロックに成功しても、ネットワークにログインできなければビットコインとLiquid関連データを復号できません。ネットワークログインはチャレンジレスポンス式プロトコルを採用しており、ログインに3回失敗するとサーバー側からロックアウトされるため、ローカル認証と違いブルートフォース攻撃ができません。一旦ロックアウトされると、ウォレット残高はシードフレーズからしかアクセスできなくなります。」

Greenを使ってみる

Blockstream Greenを利用するにはBlockstream GreenページでドロップダウンメニューからスマートフォンOSを選択してアプリをダウンロードしてください。App StoreGoogle PlayF-Droidから直接ダウンロードも可能です。

Taprootアクティベーションに関連する不具合でサポートが必要な場合は、まずTwitterの@BlockstreamHelpをご覧ください。そこで不具合に関する公式発表がない場合、Help Centerよりサポートリクエストを送信願います。

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