バックエンドに使用されている無料でオープンソースのソフトであるElectrsのアップデートにより、Blockstream Explorerがパワーアップしました。Blockstream Explorerを使用することでビットコイン、Liquid Network、そしてビットコイン・テストネットの過去のトランザクションを検索することができます。また、自身でEsploraインスタンスを立ち上げて独自の機能を搭載したブロックチェーンエクスプローラーを提供することもできます (例: Bitcoin Magazine)。
ライトモードが復活
ライトモードの復活によって、より少ないリソースでEsploraの運用ができるようになりました。ライトモードを選択することでストレージの使用量が約270GB削減され、合計で必要な容量が約595GBからより手軽な325GBへと少なくなりました。これはRocksDBの代わりに別のビットコインノードに接続してトランザクションやブロックの検索を行うことで実現されています。
ビットコインノードにこれらの機能を任せることには1つデメリットがあります: フルインデックスを作成したElectrsより少し遅いことです。しかし、少ないリソースでEsploraを利用したい多くのユーザーにとって、このトレードオフは有効なものです。
Lightning用APIを新たに追加
Blockstream Explorerに新しく追加された待望の機能の1つがraw block hash API endpointです。こちらをc-lightningのモジュラー・バックエンドプラグインと組み合わせて利用することで、誰でもc-lightningにプラグインを追加するだけでBlockstream Explorer (または自身のEsploraインスタンス)をライトニングノードのバックエンドとして利用することができます。
このようにしてc-lightningノードを動かすことでリソースの消費が大幅に抑えられ、ローエンドのマシンやVPSでライトニングノードを動作させることができるようになります。ただし、Blockstream Explorerをブロックチェーンデータの提供元として利用するので、ライトニングノードの正常な動作にバックエンド提供者へのトラストが必要になります。
API raw block hash endpointに加え、ビットコインとLiquid Networkに関して便利なエンドポイントをいくつか追加しましたので、既存のエンドポイントと併せてこちらからご確認下さい。
Liquid Networkの概況を新たに表示
Liquidとビットコインのペグアクティビティの状況が一覧で簡単に閲覧できます。このページではペグイン・ペグアウトの個別のトランザクションだけでなくL-BTCの総流通量、ペグアウト中のL-BTC、ペグアクティビティに関連するトランザクション数などを確認することができます。
GUIへの情報の追加・変更
Blockstream ExplorerのGUIにもいくつかの情報の追加を行いました (自身でEsploraを立ち上げている方も利用可能です)。
- 選択したアドレスに関する入力と出力が強調表示されます。
- ブロック難易度はブロックのページの中で”詳細”を選択すると表示されるようになりました。
- 日付はロケールに関わらず必ずYYYY-MM-DD HH:MM:SS形式で表示されるようになりました。
APIでアプリケーションを開発する
Blockstream Explorer APIはビットコイン、ライトニング、そしてLiquid Networkを利用するアプリケーションの開発を簡略化する、パフォーマンスに重点を置いたインターフェースです。 プロジェクトでBlockstream Explorer APIの利用を開始する方法はドキュメントをご確認下さい。