本日、Liquid SecuritiesプラットフォームはBlockstream AMPに改称致します。改称の理由は、プラットフォームがサポートするユースケースの幅広さをより的確に表すことと、 弊社が提供する他のプロダクトの名称と調和させるためです。

また、パーミッションの設定や追跡機能が必要なデジタルアセットの発行に活用できる機能が盛りだくさんのアップデートをBlockstream AMP (Asset Management Platform)にデプロイ致しました。Blockstream AMP APIを利用したアセットの発行に興味のある方向けにデモサイトも提供しています。

証券トークン以外にも対応

証券トークンは通常のデジタル資産より少し複雑なものです。発行者は誰が保有できるか(例：認定投資家のみなど)を設定したり、所有者を記録したり、証券自体の追加発行や償却に合わせて発行量を変更したり、配当の分配を管理する必要があります。

昨年にLiquid Securitiesを発表して以降、弊社はTokensoft、STOKR、Stablehouse、XBTO、 Watchdog Capital、そしてPixelmaticなどと協力してプラットフォームをこれらのニーズに対応させてきました。

しかし、過去数ヶ月にわたって、ステーブルコインやAttested Assets (例：金に裏付けされたトークン)といった規制下の他のユースケースにLiquid NetworkとLiquid Securitiesの活用を検討している企業の増加を実感しました。

Blockstream AMPをこれらのユースケースすべてに対応させるために、プラットフォームの構造を大きく変更することとなりました。例えば、発行者が所有者を認識する必要のみがある場合に使う_Issuer-Tracked Assets_と、それに加えて所有者を限定する必要もある発行者向けの_Transfer-Restricted Assets_の区別が新たにできるようになりました。

他にもAPIのコマンドを証券以外の用途に対応させるために、investors を registered_usersに改称するなど表示上の変更を加えました。.

機能のおさらい

発行者がBlockstream AMPで使用できるようになる機能には以下のようなものがあります。

所有権限の詳細な設定

アセットの制限事項を実現するために、他のトークン発行プラットフォームのように難解なスマートコントラクトを作成する必要はありません。発行者はBlockstream AMPを利用することで柔軟に設定できるルールを、マルチシグを用いてプロトコルレベルで安全に管理することができます。

包括的なレポート作成機能

Blockstream Green Account ID (GAID)を元に各所有者の残高や移転記録のレポートを作成することができます。

発行、追加発行、償却

Blockstream AMPを使用した追加発行(“reissue”)や償却(“burn”)による流通量の調節は簡単です。アセットの発行が秘匿されていない限り、流通量はLiquidノードやBlockstream Explorerを使うことでいつでも、誰にでも監査することができます。

べスティングや配当の管理

アセットのべスティングや配当の支払いを一元管理しましょう。べスティングの設定されたアセットは登録されたユーザーに自動的にスケジュールにしたがって割り当てられます。また、発行者は配当をL-BTC、USDt、または他のLiquidアセットを利用して分配し、Blockstream AMP内で記録することができます。

ティッカーとロゴの設定

Blockstream AMPはBlockstream Asset Registryと統合されています。プラットフォーム内で発行されたアセットはBlockstream Green、Blockstream Explorer、そしてRegistryと統合しているほかのサービスにおいて、公式のロゴ、ティッカーシンボル、その他の重要なデータとともに表示されます。

Blockstream AMPをお試しください

今すぐデモサイトに訪れることでBlockstream AMPをお試しいただけます。また、開発者は最新の開発者向けドキュメント を参照して刷新されたAPIの利用を開始することができます。実際にBlockstream AMPを使ったアセットの発行がどのような運用になるかより詳しく知りたい方は、新しく追加されたケーススタディをご覧ください。

もしBlockstream AMPを貴社のデジタル資産発行プラットフォームに統合される場合、またはBlockstream AMPを統合した弊社パートナーを通した発行を検討されている場合は弊社営業チームまでご連絡ください。